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10年前の乗務員日報(2021-03-11-THU)
東日本大震災から10年が経ちました。

発生時は仕事をしていましたが、
当時の乗務員日報を資料の山の中
から探し出し振り返りました。
10年前の乗務員日報(2021-03-11-THU)_c0031472_13122792.jpg

午後1時に仕事をスタートして、
一人目のお客さまを二子玉川から
広尾まで送り、再び二子玉川へ
戻るために玉川通り(246)を
ラジオを聴きながら下ってました。

文化放送の「大竹まことゴールデン
ラジオ!」にゲスト出演していた
お気に入りのイッセー尾形さんの
トークを聴いている途中でした。

14時46分。

太田英明アナより緊急速報!

「只今、地震が発生しております。
火の始末が出来る方は至急火の始末を
してください。
車の運転をされている方は道路の左側に
寄せて様子をみて頂きますでしょうか。
身の安全を保ってください。」

ラジオからの地震発生の第一報と同時に
ハンドルを取られたので、ハザードを
点けて車を左側に寄せて停止させました。

ちょうど玉川通りの瀬田交差点の
アンダーパスを抜けて側道へ出た所で
待機しましたが、揺れは大きく、とても
長く感じました。

ラジオは通常放送から緊急報道番組へ
切り替わり、災害の状況を暫く聴いて、
営業を再開しましたが、結果的に世田谷
まで戻って来たのが良かったと思います。

都心で営業していたらもっと混乱に
巻き込まれていたことでしょう。

首都圏の公共の交通機関は全て停止し、
幹線道路は大渋滞になり、歩道は
帰宅を急ぐ人で溢れ、異様でした。

タクシーの需要は多くなり、空車を
見つけるのが大変だったと思います。

千歳烏山から八王子まで乗車した方は
2時間半もかかりましたが、無事に
家族の元に帰るのが目的なので、
文句は言わず、感謝されました。

八王子から戻る途中、営業区域外
でしたが、障害者の方が必死の思いで
手を上げて寄ってきたので、緊急事態
ということで登戸方面まで乗車して
頂きました。

その後も空車を見つければ直ぐに
お客さまが乗り込むといった状況が
続き、深夜の時間帯に入りましたが
空車が見つからず赤坂から歩いてきた
というお客様を二子玉川から町田まで
乗車して頂きました。

休憩なしで走り続け、深夜の1時に
レストランで食事を兼ねて、やっと
休憩が取れたのを思い出します。

家に帰れなくなった方がまだいて
明け方に二子玉川へ戻ると、高島屋の
ロビーで夜を明かしたお客様に国立
まで乗車して頂きました。

さらに二子玉川まで戻ると、厚木までの
お客様に乗車して頂きました。
10年前の乗務員日報(2021-03-11-THU)_c0031472_13124400.jpg

現実とは思えない混乱の中で
長い1日を終えました。

3月11日に発表されたの東京都の
新型コロナウイルスの新規感染者数は、
335人(検査数:9,612人)

3日間連続で1週間前の同じ曜日と
比較して新規感染者は増加しています。

東日本大震災追悼式での菅首相の
挨拶は復興は進んでいて、総仕上げ
だそうだ。

利権絡みのゼネコンは潤っている
だろうけど、人は戻って来ません。

全てに共通していますが、誰のための
政治なのでしょう。

by kashimura_shinji | 2021-03-11 23:59 | 心の叫び | Comments(0)